提供する側のセンスについて



コメントでアーティスティックな分野において独立して開業して生計を立てていくなら『センスのよさ』が必要だというご意見があったので、『センス』についてのことを書いておきます。

まず、センス(感性)というのは誰でも持っていて、その人それぞれの個性的な感性というものがあります。

では、『センスが良い』というのはどういうことでしょうか?

それは、自分の感性に対して、多くの人の共感を得られた場合だけ、『センスがよい』ということなんです。

あるひとつの作品を見聞きしたときに、それらを見聞きした人はそれぞれの感性で、

「最高だ!これぞ私が求めていたものだ」
「なかなかいいんじゃない」
「素敵だなぁ」
「まぁまぁかな」
「可もなく不可もない。普通。」
「ダサい」
「最低なものだ」

など、それぞれで感じます。

つまり、ひとつの作品やセッションやエネルギーヒーリングなどの目に見えないものについても、それ自体は『無色透明』です。

たとえ、作り手など提供者がそれに色をつけていたとしても、それ自体は『無色透明』になります。

『無色透明』なものに、それを受け止めた人の感性で、良し悪しを決めます。

多くの人の共感が得られれば、その人のそれは『センスが良い』と認められるのですが、その多くの人の共感を得たそれを『センスが悪い』とみなす人もいるのです。

では、アーティスティックな作品や洋服やバッグなどの小物や家具などの品物を個人で作る場合、作り手はなにが大切かというと、

『自分が最高最良最善に良いと思っているものを楽しんで作る』

ことが大事です。

なぜなら、『無色透明』のその作品自体にセンスが良いか悪いかの色づけをするのは、見聞きした人だからです。

独立して開業して生計を立てていこうというなら、既製品を売る場合は、多くの人の共感を得ることができれば売れるし依頼もあります。

ハンドメイドで個人開業でもし生計を立てていきたいなら、顧客のニーズに応えるのが一番なので、オーダーメイドで作るということです。

顧客と会ってデザインをなるべく細かく考えてもらい、それが構造上や技術上でできるのか即その場で判断して、できないならそれを言って別の提案をして、顧客と相談しながらデザインを決め、使う素材を顧客に選んでもらい、その素材が適しているか判断して、顧客が納得する素材を使って顧客の納得するデザインをオーダーメイドで作るのです。

洋服の場合、その人の身体のサイズにぴったり合ったものができるだけでなく、顧客が自分で決めたデザインのものになるので、顧客満足度が高くなる可能性があります。

顧客満足度が高い、つまり顧客にとって価値があるなら、オーダーメイドの料金が高くてもオーダーメイドを求めている顧客はお金を支払います。

ただ、オーダーメイドは高額になるため、お金がない人は依頼はしないので、提示した金額を支払えるお金がある人が顧客になりますが、依頼していただくには『その人でなければならない理由』がないとダメですよね。

『その人でなければならない理由』として、家や会社から近いなど、行きやすい場所にある、その人のセンスが自分好みである、技術力が高い、料金が手を出しやすい、顔写真やブログを見てその人の人柄が気に入った、など、他にもあるかもしれません。

さて、普段のブログに書いたことがあるのですが、カフェのマスターがこんな話をしてくれました。

「たとえばうちに初めて来るお客さんがいたとします。その人がパスタを頼みました。僕への依頼があったということです。僕が承った時点で契約が成立します。

僕は自分が最高だと思った味のパスタを出して、そのお客さんが食べたら、その人の味覚ではパスタがまずいと感じ、残したとします。

じゃあ、お客さんは不味かったからお金は支払わないというのは通用しません。
僕は自分が最高だと思ったパスタを提供したし、お客さんは一口は食べました。

だからお客さんが不味くてパスタを残したとしても、依頼は成立したのだからお客さんにお金を払ってもらうのは当然です。

ただ、不味いと感じたお客さんは、二度と僕の店にはこないし、あそこの店は不味いと人に言うでしょう。

でも、僕の料理を美味しいと言って気にってくれてまたお店に来てくれる人だってちゃんといるんです。

僕の料理やコーヒーを気に入るかどうかは、その人次第なのだから、僕は最高だと自分が思っているものを提供することが大事です。」

おわかりになりますか?

既製品を作って売る場合、セッションでもですが、自分が最高最良最善だと思うものを提供すればいいのです。

オーダーメイドの場合は、顧客が求めるものを、最高最良最善を尽くして作るのです。
セッションの場合も、自分の持てるすべてを出して最高最良最善を尽くせばいいのです。

そうすると、提供する側が決める価値と、作るのにかかった時間、材料費や、作るのに機械を使うならその電気代や、作業場が快適な気温を保てるようにするエアコンの電気代や、暖房ならガスや灯油代など、そして素材を仕入れるためにお店にいくならその交通費、生計を立てていくなら家賃や光熱費や食費や通信費や商用サイトレンタル代などの経費を込みにして、労働賃金を決めて価格をつけるのです。

その品物やセッションがよかったかどうか、その料金に納得するか、そして顧客がその場で作品に触れて感じたり、購入してずっと使っていくうちに感じていく、また、セッションを受けた場合は受けてみたことで後々に良さを感じていくことで、顧客がその品物やセッションの価値を決めます。その顧客の感じている価値は提供側は顧客から言われないかぎりわかりません。

自分は最高最良最善のものを愛を込めて心を込めて楽しんで作る、または愛をもって楽しんでやることで、その作品やセッションには愛の波動(エネルギー)や楽しいの波動(エネルギー)がこもるので、それによって顧客がそういう波動の影響を受けて、そういう点でも顧客が幸せを引き寄せて幸せになることにつながります。

多くの人の共感を得てその商売で生計を立てていける人もいるし、多くの人の共感を得られないで生計が立てていけない人もいますが、それは顧客のニーズに応えているかどうかです。

なかには、自分の感性や似合う似合わないは関係なく、そのシーズンの流行を追う人もいるので、流行に合わせることも必要になってきますが・・・

顧客のニーズを知りその要求に応えることが商売には必要です。

ハンドメイドなどアーティスティックな分野での個人開業で生計を立てていく場合は、センスの良さが必要なのではなく、顧客のニーズにどれだけ応えられるかどうかです。
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